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会陰切開とは、お産のときに胎児の頭が腟から出る直前に腟の入り口をはさみで切ってしまうことです。こうすると胎児はあまり無理せずに腟から出ることができますし、胎児の頭や肩で腟をずたずたに切り裂くことが少なくなります。
腟の入り口が切れることを会陰裂傷と言いますが、一番困るのは肛門や直腸にまで傷が入ることです。これを避けるために会陰切開は通常肛門を避けるように斜めに切りますが、肛門に向かってまっすぐに切る(正中切開と言います)ところもあります。当院ではもっぱら斜めです(正中側切開と言います)。まっすぐに切ったほうが痛みも少なく傷もきれいと言われていますが、やっぱり怖いですね。胎児の頭が小さければ良いのですが、大きいと肛門の裂傷は避けられないでしょう。
お産婆さんのお産では会陰切開をしないので会陰が十分に伸びるまでお産を引き伸ばすために出てくる胎児の頭を押さえつけて出てこないようにします、確かにこうやると会陰は引き伸ばされて会陰はあまり傷つかずにお産することができるようです、しかしその間胎児の頭はぎゅうぎゅうと押さえつけられているわけですから、当然胎児監視装置(もちろんお産婆さんはこのような機械は使いません)では胎児仮死の兆候(胎児の心拍数が100以下になる、場合によっては聞こえなくなる、考えただけでもぞっとする)が続くわけです。神経学的後遺症がないとは限りませんから、この胎児仮死兆候に耐えて会陰を保護できる産科の医者は少ないと思います。
とにかく胎児は腟から出る瞬間にもっとも強いストレスにさらされます、簡単に言えばこのとき胎児はほとんど酸素をもらっていません。この時間を出来るだけ短くして脳の障害がないようにするのが会陰切開であり、吸引分娩などの処置なのです。ですから多少腟は犠牲になります。
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