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| 胎児のお尻が下にある場合を骨盤位といいます、いわゆる逆子です。妊娠28週くらいまではお尻は上でも下でもかまいませんが、28週以降は頭が下にある(頭位という)のが普通です。お尻が下にある場合は頭が下に来るように妊婦のお尻を上にあげるような逆子体操(英語の略語でKCPと言う、胸膝位と言う意味)をすることもありますが、何もしなくても頭が下になることも多いです。30週を超えても逆子が治らないときはやはり逆子体操でもやるほうが良いでしょう。 ついに治らなければそのままお産になるわけですが、逆子のお産は多少危険です。それは胎児の中でもっとも大きい部分、つまり頭が最後に出てくるので産道(母体の骨盤で胎児が出てくるときの通り道のこと)からうまく出るかどうかが最後の瞬間にならないとわからないからです。最後の瞬間に出ないと言うことが判明してももはやどうすることもできません。無理やり引き出すしかないので、多くの場合赤ちゃんに後遺症を残すことになります。経産婦の場合は前回のお産のときと胎児の大きさがあんまり変わらなければおそらく出るだろうと言う予測はできますが、確実とは言えません。初産婦の場合はまったく予想できません。レントゲンを撮ると骨盤の形や大きさなどはわかりますが、100%通過できると診断することはかなり難しいです、やってみなければわからない部分が3−4%はあると思います。この3−4%が曲者です。お産は結果がすべてです、もうちょっとだったんだけど、残念だったねと言うようなことはないんです。うまく行くか行かないかのどちらかしかありません。逆子を下から産むためには絶対うまくいくと言う条件でやるべきです。したがって、初産の場合はやはり帝王切開が安全と思います。経産婦でも胎児が大きいようであれば、帝王切開が選択されるべきでしょう。 もうひとつ逆子で重要なのが破水です。破水すると臍帯がお尻の間から外へ出てしまうことがあると言うことです。頭が下のときは頭がふたになって臍帯が出ることはないですが、逆子の場合は羊水といっしょに臍帯がお尻の間から出てしまいます(これを臍帯脱出、略語で臍脱と言います)。こうなると子宮が収縮したときに臍帯が胎児の足にはさまれて血流が流れなくなり胎児は危険な状態になります。したがって破水した場合は陣痛が来る前に帝王切開しなくてはなりません。もし陣痛が始まってから破水した場合は緊急帝王切開が必要です。 |
