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| 一度帝王切開すると次ぎからは必ず帝王切開しなければならないかと言うと、そういうわけではありません。 まずどういう理由で帝王切開になったのかが重要です。胎児の頭が骨盤より大きい児頭骨盤不適合という状態で帝王切開になったのであれば骨盤が元々狭いわけですから2回目も当然帝王切開になります。しかしそのほかの理由、たとえば胎児仮死で緊急帝王切開になったときや逆子なので安全のために帝王切開になったときなどでは、骨盤の大きさは十分であることもありますので経腟分娩にチャレンジすることも可能です。 経腟分娩をするときの最大の問題は陣痛が来たときに前に子宮を切ったところが薄くなってそこから子宮が裂けることがあるということです、これを子宮破裂と言います。子宮が破裂すると胎児は胎盤の血流がなくなってすぐに死んでしまいます、出血がおなかの中にどんどん出るので母体は出血でショック状態(血圧が下がって意識がもうろうとなる)になります。輸血と手術をすばやく行わないと非常に危険です。 子宮が破裂する直前の状態を察知することは不可能ですので、医師の経験に基づいて分娩の経過が順調でないと判断すれば帝王切開になります。この判断は正直言って非常に難しいです。胎児の頭の下がり方と子宮の出口のやわらかさ広がり方から判断するしかありません。経過がスムーズでなければ帝王切開になります。子宮破裂は前回帝王切開後に経腟分娩を行った人の約2%に起こると言われています。これは少ない数字ではないですね。帝王切開の方が安全というのは間違いないところでしょう、すでにおなかに傷はあるわけですから、経腟分娩という冒険をする意味があるかどうかは難しいところです。 |
